追悼 デザイナー工藤強勝先生

1月23日、デザイナーの工藤強勝先生が逝去され、29日のお通夜に参列しました。

2002年4月、一挙に47冊を刊行してスタートしたムサビ出版局。
ISBNコードはついているものの、刊行当初にはカバーと帯がありませんでした。
(とてもではないけれど、そんな余力はなかった、というのが正直なところ)
しかし、書店で発売するならばカバーと帯は必須!ということで、そのデザイナーとして白羽の矢が立ったのが工藤先生。ムサビで非常勤講師も勤めていらっしゃいました。
当時の編集長、安達史人が「頼むなら工藤さん」という独断はとても正しかった(と思います)
こうして2004年、工藤先生は教科書としての「シリーズ感」を重視して、カバーの基本フォーマットを考案してくださいました。

教科書シリーズだけでなく、2009年の『美術と福祉とワークショップ』をはじめとする『造形ワークショップの広がり』『みんなのアートワークショップ』『美術館のワークショップ』『造形ワークショップ入門』の売り上げは、「工藤デザイン」によるところが大きかった!と確信しています。

2013年までに、ムサビ出版局の70冊ちかくものカバーをデザインしてくださった工藤先生。
その端正なお仕事ぶりには、編集者として襟を正すことが多くありました。
工藤先生はいつも、カバー原寸のカラーコピーにトレペをかけて、寸法や注意事項を記載されました。
その文字の、見事なことといったら!(少し丸みを帯びたゴシック体というべきか)
それが丁寧に梱包されて、宅配便で「指定紙」が届くのでした。
この「指定紙」を見るたびに、仕事に対する姿勢を刻み込まれるような気がしました。
工藤先生に、私ども編集者が「育てられた」といっても過言ではありません。
感謝とともに、工藤先生のご冥福をお祈り申し上げます。
(編集:ハムコ)

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