雁垂れ表紙がカッコイイ『烏兎匆匆 重政啓治作品集』

3月1日の編集長・ハムコのブログにありますように、
祝・納品!『烏兎匆匆 重政啓治作品集』。

印刷は「通信卒制集」「学習指導書」などでもお世話になっている港北メディアサービスさん。
製本は、先日696頁の「新しい教育通義 増補改訂版」を仕上げていただいた
誠製本さんによって完成の運びとなりました。
いずれも大学出版部協会の賛助会員さま(ありがたや)。

製本の種類としては、並製。
ただし、表紙が長く羽のように折り曲がった「雁垂れ」タイプです。
カバーのように見えて、表紙なんです。馬面俊之さんのデザインで袖もインパクト大!


MAUPでは、これまでも退任記念出版で制作したことはありましたが、A4判は初めて。
お願いした当初から、「手作業になりますので、時間がかかります」と言われていましたが、
納品いただいた際に伺うと、そんなに大変だったのだ!
ありがとうございますという感謝の気持ちでいっぱいです。

省略ぎみですが、説明します。並製本の製造は次の通り。
①折り→②見返し貼り込み→③丁合→④背固め(表紙クルミ)→
⑤三方裁ち(天地と小口)→⑥仕上げ(カバー・帯かけ・包装)という工程。

今回の雁垂れ表紙は
①表紙6本筋入れ(雁垂れ表紙加工)→②折り→③見返し貼り込み→④丁合

→⑤背固め(仮表紙クルミ)→⑥小口のみの一方裁ち→⑦仮表紙はがし→

⑧本表紙くるみ→⑨天地2方断裁→⑩仕上げ(検品・包装)という工程。

A5判なら機械でできるところをA4判のため、すべて手作業で行ったとのことです。
見返し用紙がビオトープGA -FS ネイビーブルーという濃い色のため、
仮表紙をはがす際に影響がでないように、
青い見返しに貼り合わせる仮表紙は、
青色の余り紙を探して仮クルミをして対応してくださったそうです。

重政先生も仕上がりを喜んでくださり、それがまた一番うれしい。
桜はまだですが、ひとあし早い春がきた気持ちです。

[制作:呑猫]

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