「さらば友よ!」『本の雑誌』2023年5月特大号を読む

連休満喫中の方も、フツーにお仕事の方も、いらっしゃることと存じます。ムサビ出版局は、暦どおりの営業でございます。
タイトル「さらば友よ!」は目黒考二さんの追悼号。本名のほかに北上次郎、藤代三郎のペンネームで活躍された目黒さんは、ながらく本の雑誌社社長であり、書評家であり、作家であり、ギャンブラーであることはご存知のとおりですが、ある時期には、ムサビで非常勤講師を務めておられました。当時ハムコは研究室の助手として、目黒センセイに接していました。
ある日、振られてしまって元気のない男子学生を相手に、自分が初恋の人「ようこちゃん」にいかに手酷く振られたかを滔々と語る目黒センセイを目の当たりして、ハムコは「こういうオトナに私もなりたい!」と、しみじみと思ったものです。
この追悼号には、ふたりのご子息が寄稿しておられ、涙なしには読めませんが、私の存じ上げている目黒センセイのイメージそのものです。ほんとうに、まことに素敵なオトナでした。
が、このイメージは「四十六年間負け続けていた!」という座談会で、みごとに覆されました。ズタボロよ、大爆笑とともに。「あいつ同世代に気をつかわないから友達いないんだよ」とまで、言われますかねぇ。。。それにしても、なんてヒドイおっさんなんだ🤣
うーん、こんなに両極端な顔を持ち合わせていた目黒考二という人に、私はふたたび魅了され憧れを募らせつつ、ご冥福をお祈りいたします。
(編集:ハムコ)

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