この季節のドキドキについて

ドキドキするといってもスウィートな話じゃなくてね。

胸の奥で密かに重い動悸がするような、そんなシビアな胸の高鳴りもあるという話である。この時期、そろそろ外部校正に向けてのラストスパートの季節です。これがほんとの最大難関で、これさえ超えれば後は入稿、色稿一直線である。

すんなりと左団扇で入稿できるか、七転八倒して入稿するか、すべては外部校正の赤字にかかっているわけです。ここんとこ、わりとすんなりクリアできていました。今回はどうなるか…。不安だ。

同時にスタッフによる内部校正も進行する。内から外から校正の神の赤字が情け容赦なく降り注ぐ、かもしれない。校正者は神なので。今から腹を括っておきます。

同じ赤でもこれは麗しい晩秋の紅葉。11月26日京都の永観堂。

おそらく今年最後の見頃。夕日に映える紅葉はお見事でした。紅、金赤、朱色、金色、黄色の極彩色。携帯なのが残念です。それにしてもすごい人でした。

永観堂は建築も庭も素晴らしいのですが、一番有名なのは「みかえり阿弥陀」かな。修行する永観律師の前を歩き、くるりと振り返って「永観おそし」と言ったというお話があるのです。子どもの頃は「渋いお寺だ」と思っていて、その良さがもうひとつわからなかったけれど、歳をとった今ならわかる。永観堂はいい。

たとえば、人の少ない夏の午前にシーンとした長い廊下をぐるぐると巡り、その度に異なる庭を眺め「こんな家に住みたいもんだ」と妄想し、最後に本堂で待つ「みかえり阿弥陀」に出会う。するとドキドキ、胸が熱くなったりするわけです。

いまはすっかりメジャーになってしまったようなので、人がほとんどいない時期なんてあるのかな。

赤とドキドキ繋がりで、強引にまとめてみました。外部校正と永観堂。

編集:t:eeh

 

 

 

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