ワークショップたくさん

弊社内のウェブ検討の会議で、何年も前に「ワークショップ」も分類にするべきだと主張したら、心優しい担当者が3冊ほどしかなかったのに1ページつくってくれた。それが現在では8冊になった。

 2016年2月、最新刊『ワークショップのはなしをしよう 芸術文化がつくる地域社会』は私の尊敬する今井良朗先生の著書である。今井先生は、1999(平成11)年設立の芸術文化学科の中心メンバー。初代主任教授の田村善次郎先生(2004年弊社刊行の『ネパール周遊紀行』の著者)とともに、この新学科をリードした第2代主任教授であり、この3月に退任のご予定である。

 ムサビの8冊のワークショップ本には、それぞれフィールドの違いがある。それを考えると特色が明確になる。この新刊書は副題「芸術文化」とあるとおり、芸術文化学科の先端的な地域における活動がフィールド。理論や手法を普遍的にまとめる内容となっているが、徳島県神山町のプロジェクトをはじめ、芸術文化学科の歴史として読むこともできる。

 芸術文化学科は、また通信教育課程の芸術文化学科も含めて、造形学部の他の学科にはない社会への発信を特色として大きな役割をはたした。弊社では芸術文化学科の新見隆先生の『ミュゼオロジーへの招待』、名誉教授の酒井道夫先生共編著の『タウトが撮ったニッポン』、金子伸二先生の『造形学概論』などなど、枚挙にいとまがない。
 そんなわけで、今井先生と芸術文化学科に重ねて本書を読むととても味わいが深いと思える。

〔ケロT取締役〕

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