「雨」のカタチ

長い間、夏の炎天下にさらされた地面と肌を癒すように、クールダウンの雨。
なんだか落ち着く日です。

前は…、せめて晴れててほしい…なんて、「雨」を少し責めるように、空を見上げたこともあった。
「晴れる」=イイコトって考えはきっと不滅だし(笑)
でも雨にもいっぱい役割がある。あなたは悪者ではない。
あなたがいなければ、作物はできないのですから。

そもそも「雨」って、昔の人…というか、実体を「カタチ」として認識に落とす前は、とても不透明で、実体のないものだったようで。
みなさま、ご存知かとは思いますが、
歌川広重の浮世絵の描写によって、「雨は線のように降っている」とされ、以降「雨」の「カタチ」が、視覚として認識されるようになったのだとか…

歌川広重の浮世絵「大はしあたけの夕立」です。
検索してみてください。めちゃカッコイイです。

西洋絵画ではそれまで、雨が降っているであろう場面でも、傘や水たまりが描かれることはあっても、
「雨」そのものは描かれておらず、まるで架空の…空気と同じような認識だったのかな。視覚的には。
いや、めっちゃ濡れたり冷たいでしょっ!(笑)
いくらなんでも気付くし見えるし気になるでしょっ!(笑)
あ、いゃ、絵画内の世界か。。。f^_^;)
それがまぁ、視覚的にどの認識になっているのか、描くとしたら、どんなカタチなのかを、探っていたんでしょうかね。当時の人々の脳内では。

…だとしたら、もし、そもそも歌川広重が、「雨」を線で描かず、
例えばドット(水玉)だったり、ダイヤ(菱形)のカタチで描いていたとしたら?? ハート♡とか(笑)
私たちが認識する「雨」のカタチは違っていたのでしょうか。もっとポップだったかな。

…って、今日は久しぶりに雨が降り続けるから、純粋に雨について感じたことを書きましたが、
今、九州北部で起こっている大雨。特別警報が出るほどの。
「雨」繋がりで、思考回路的に、必然的に、人の思考はリンクしてしまうから、
雨の話題をこんな風に捉えて書いている場合じゃない日なのかもしれないのですが。
どうかお気をつけていただきたいと、思っております。もちろん。
いろんな映像を見て、もちろん怖いですし、とても心配です。

いろんな物語の中では、
「雨」が悲しみや慈悲の描写になることは多い。
どこかで一人、泣いているかもしれないあなたを、私は今、想ってみます。

[総務:ピロイ]

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