誰か「リンゴ作りのジョニー」を知らないか?

4月発売の『奴婢訓 武蔵野美術大学公演2019』は、
昨年7月にムサビで上演された「奴婢訓」の記録集。
ついにブルーレイディスクを付けて発売することになった。
いやはや、すったもんだがありました。

オリバー・スウィフト原作、寺山修司による「奴婢訓」は
「主人の不在」による「雇われた身」の不幸(本来ならば幸)を
洒落のめした芝居で、舞台美術を担当されたのがムサビ空デの小竹信節先生。
『奴婢訓 武蔵野美術大学公演2019』は、小竹先生の退任記念出版でもある。

先日、小竹先生との打ち合わせが終わり、帰ろうとしたところ
「吉祥寺なら、今の季節は武蔵野文庫の焼きリンゴが・・・」と
うっとりした顔で小竹先生が話しているところに、どういうわけかt:eehは、いきり立って
「わたしは、ディズニーのオーロラ姫〈眠れる森の美女〉の本が欲しかったんです!
わざわざ遠い街の本屋まで30分かけて買いに行ったのに、〈眠れる森の美女〉は売ってなくて、
仕方なく買ってもらったのが〈リンゴ焼きのジョニー〉というおっさんが主人公の本で、
今でもそれを思い出すと悲しくて悲しくて、〈焼きリンゴ〉と聞くとオーロラ姫を思い出すんです!」

おいおい、t:eeh、まずいよ、完全に、小竹先生、引いてる。。。
〈リンゴ焼きのジョニー〉と叫ぶt:eehを引っ張るようにして研究室を辞去する。
大学前から国分寺駅行きのバスの乗ると、珍しくt:eehがスマホで検索をしている。

こ、これよ、これこれこれ!

「たしかにジョニーだけどさ、〈リンゴ焼き〉ぢゃなくて〈リンゴ作り〉だよ」
「あれ、ほんとだ! でもね、リンゴを焼くのよ、焼くのっ!」

ハムコが検索してみると、YouTubeでこのディズニーアニメが見られるではないか。

この日は、なぜか道路は大渋滞。
国分寺駅に着くまでに、このアニメをすっかり見終えた。
でね、〈焼きリンゴ〉なんて登場しないんだ、これが(笑

とうわけで、わたしたちは国分寺のマルイでアップルパイを買って、
会社にもどって仲良くMAUPみんなで食べたとさ。
めでたしめでたし。
(編集:ハムコ)

コメント

  1. t:eeh より:

    確かに焼きリンゴは出てこなかった。だけどりんごのプリンやらアップルパイやら、りんごのお菓子はたくさん出てきた。絵本に描かれた美味しそうな真っ赤なりんごが、香り高い紅玉の焼き林檎へと変換されたに違いないな、きっと。

タイトルとURLをコピーしました