『彫刻の歴史』と『ぺらぺらの彫刻』

横山裕一さんのフェア《「実行しろ」「何をだ」》が広島 蔦屋書店さんで開催中です!
「実行しろ」「何をだ」というフェア名を見て笑ってしまった。
横山さんらしい。この命令口調こそ、横山節(ぶし)の真骨頂!
ポキポキとした線画に、短いセリフ。

横山さんのフェアがあることは、『ぺらぺらの彫刻』の編者、戸田裕介先生が教えてくださった。
戸田先生は広島出身、高校まで広島で育ち。
で、著者略歴には「広島県」ではなく「広島市」と書きたい、「広島県」では絶対にダメだ!とのこと。
「いいけど、でもね、他の人にもそれを強要しないで」というメールのやり取りをしたのはほんの数ヶ月前のこと。。。

フェアがあることを知った営業担当ズッチは、広島 蔦屋書店さんに『ぺらぺらの彫刻』をフェアで並べてもらう交渉を開始。
そうです、この本のカバーはもちろん、各章の扉は横山さんの描き下ろし!

ちなみに第4章の扉には、こんなセリフが入っています。
「どこを彫るんだ?」
「決まってるだろう」
「天井も壁も床も」
「全部だ」

第4章の著者は、日芸彫刻コース有志と「脱皮する家」を彫りまくった鞍掛純一先生。
最初のセリフは「どこを削るんだ?」だったのですが、鞍掛先生から「彫る」にしてもらえたら嬉しいなぁ、というリクエストから「彫る」となり、強烈なインパクトからカバー(ウラ面)にも採用!

カバーのオモテ面は、第5章「ピカピカの彫刻」の扉。
著者の石崎尚先生曰く「すべて、横山さんのお力ですが、私もうれしいのは何故でしょう。笑。」
それにしても、どうして鳥が飛んでいるんだろう(第5章に鳥は登場しません)
バタバタバタバタバタ
   ゴオオオオオオオ
という「音」のみで、セリフはなし。
石崎先生の推測によると、ぺらぺら→ピカピカ→バタバタ、という音からの連想ではないか?
な〜るほど。
石崎先生は、ピカピカご執筆のほぼ同時期に『彫刻の歴史』という大著の翻訳をされています。
『彫刻の歴史』と『ぺらぺらの彫刻』を並んで平積みにしてくださったナディッフ本店さん、心より感謝申し上げます!

この本のことを書き出すと止まりません。
広島にお住いの方は、どうぞ蔦屋書店さんへ。
広島から遠い方は、どうぞお近くの本屋さんで、ぜひぜひ『ぺらぺらの彫刻』『彫刻の歴史』を見て(買って)くださいね。
(編集:ハムコ)

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